4月の花
ソメイヨシノ
このコラムの第一回はヒカンザクラであった。そのあと、スルガダイニオイ、オオシマザクラ、ヤエザクラを取りあげたが、ソメイヨシノは初めてである。
今は桜といえばソメイヨシノを指すほどであるが、これが江戸時代に染井村というところでエドヒガンとオオシマザクラの交配からつくられたのはよく知られている。古くは花といえば梅の花が桜より上位であったように思われるが、江戸時代の俳諧では「花」といえば「桜」をさす。平安末期の有名な越天楽今様に、「花盛りかも白雲の…」とあるのは山桜であったろうか。(2018.4.1)

ソメイヨシノ(横浜)
|

ソメイヨシノ(横浜)
|